●ゆかりの方々より(日本国内)
日野武道研究所 日野晃先生
森先生とは、伊藤式体操の故伊藤昇先生のお引き合わせでお会いし、初対面にも関わらず技術論に花が咲き、様々な技の受けを取らせて頂き、それは、私の持つ少林寺
拳法のイメージを百八十度変えるほどの衝撃でした。奇しくも伊藤先生のお別れの会での語らいが最期になろうとは「日野先生は素晴らしいですね、大阪の道場へ是非伺いますから」とおっしゃった笑顔が忘れられません。少林寺拳法の生みの親である故宗家の御意志を守り通した森先生の一生は、今後の少林寺拳法の歴史の礎になられるでしょう。合掌
芦屋道院長 花木義輝先生
いつも開祖の技はこうだった、開祖を想い開祖にこだわり、常に自分に何が出来るか、また何が残せるのか、恩師自らできる可能性を追求され、少林寺拳法の技法を感得、三角技法を生み出された。それは、単に攻めの方向や角度のみならず、気と体(体勢)が統合(調和)した心技一体の技法でありました。調和の思想、力愛不二の技法として、感受体得させて頂きます。いつも身近に師弟を超えた身に余る弟のように、親しくご指導下さいました。恩師への想い深く持ち続けて参ります。有難うございました。
須磨道院長 中山満洲雄先生
合掌 森先生には少林寺拳法の技術指導は勿論、いろんな所にご同行させていただき、各階層の方々とお会いする機会を与えてもらいました。特に、少林寺の教えの中で一番大事な人間関係の大切さを教わりました。
今日まで少林寺拳法を長く続けてこられたのは、師匠森道基先生の温かい人柄と、厳しい教えが今でも私の心に残っています。
ほんとうにありがとう御座いました。 先生、安らかにお休み下さい。 結手
東京深川・千駄ヶ谷道院 初野好先生
今から三十六年前、開祖から「どうか一日も早く道院を持って後進の育成にお力をお貸しください」とのお手紙を頂き、その後、公館の応接間で開祖から直接お話を伺った席に、その頃神戸中央道院所属の今井徳三郎氏(戦前旧満州鉄道会社の柔道教師)が居られ、それ以来の二人の親交振りに、森道基先生が、「今井氏がそんなに打ち込む初野とはどんな男か?」と、上京。私の家に泊まって話し合ってからお付き合いが始まり機会ある毎に上京。(初野旅館)と称して私の家で枕を並べた。 常に教えて頂いた年月の中で、「三角技法」がどうしても理解出来なかった。ところが約十年前に、やっと「三角技法」の入り口らしきものを発見?した。とは言え、未だ未だ未熟な私。もっともっと教えて頂く事があったのに。
と、厳しい反面、優しかった森先生。口を開くと「少林寺のために。本山のために」と言い続けて来られた森先生を失った淋しさ悲しさを、ひしひしと感じている毎日である。
三重上野道院 町野和子先生
森先生と初めてお会いしたのはもう、30年近く前です。当時、京都の道場に通い、関西武専に女性が2人しか居ない時だったので、覚えていただいていたようです。
本部からの帰り、「女の子一人では危ない、一緒に帰ろう。」と誘って下さり、梶原先生と森先生の3人で連絡船に乗ったのを昨日の事のように思い出されます。
講習会の帰り、連絡船の船底で、先生方のお酒の肴になりながら帰ってきました。
それから、20年近く休眠、復帰し、50周年の次の年、神戸の全国大会でお会いし、一昨々年5段の昇段試験も試験官をしていただきました。
私たち女性に、『小さくても、力がなくても技がかけられる。』って教えて下さいました。
開祖と森先生、外見は全然違うのに、人懐っこい笑顔がそっくりだったなあって思い出されます。
沢山沢山、ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。 合掌