moridoki.com
moridoki.com
少林寺拳法とは


森先生へ
森大範士略伝
技と理論

森先生へ


六甲アイランド支部道場
川崎拳士
31年前、少林寺と出会い、日々修業いたしましたが、少林寺の技術について疑問がありました。
7年前、六甲アイランドの地に相応しい師を求め、故森道基先生に道場開設を依頼いたしました。
それ以来、深いお付き合いをたまわり、毎日のごとくご指導いただき、目からうろこが落ちました。
カッパブックスのか弱き乙女や小さな子供でも大の大人を制することができるという疑問が、三角技法で全て解決されました。また、開祖のご意志をそのまま純粋に受け継がれ、私たちにお伝えしていただきました。この志は、今後も私の中で成長していくことと思います。ご冥福をお祈りいたします。

井上修拳士
私は森 道基先生にご指導いただいた期間が3年ほどしかありませんでした。しかし、その3年間はとても充実した、密度の濃い時間を過ごさせていただいたと思います。森先生という人物に出会えた事で私の人生感は大きく変わりました。少林寺拳法の技の素晴らしさはもとより、人間的にも心より尊敬出来る方に出会えたと感じました。
ある日の事でした私が練習時間の30分以上前に道場に行くと、森先生がもう来ておられて何とお一人で道場の床にモップがけをしておられるではないですか。私はびっくりして「先生、私がやります。」と申し上げたのですが、森先生は「一緒にやりましょう。こうして皆が来る前に掃除を行なうと気持ちがいいですよ。
誰かに見られていないと何も出来ない人間は駄目です。それと利用させていただいている道場には感謝をしないといけません。」とおっしゃられました。私は頭を打たれたような気がした事を今でも覚えております。そして最近ふと思う事があるのですが、森先生はお元気だった頃、よく本部や全国の道場で道院長クラスの方々に技の研修会を行なっておられました。参加者は短い研修時間内に少しでも森先生の技を覚えようと必死だったそうです。私達はなんと毎週2日から4日は森先生に直々に教えていただいていたのです。
人生の中でも1、2位に匹敵する贅沢だったのではないでしょうか。今思えばもっともっと教えていただいておれば良かったと、とても後悔をしております。これからは森先生に教わった事を何度も思い起こしながら一生懸命頑張っていきます。 森先生、どうか安らかにお眠りください。本当に有り難うございました。

藤野拳士
僕が少林寺拳法と出合ったのは八年前(小学校3年生の9月)でした。
森先生にはとても感謝しています!!当時は少林寺拳法の事はあまり詳しく 判らなかったけれど、今は森先生の道場でやってて良かったと思います。少林寺だけでなく、人生の生き方や人間的にもとても素晴らしい人だと思います。僕が中学校に入学し、部活が大変で少林寺を長期休暇した時も「部活に専念したらええ、自分のやりたい事をやったらいい。」と言われたのを今でもよく覚えています。 あの一言がなかったらもう少林寺はやっていなかったと思います。僕も先生のような拳士になりたいです。

中内淑文拳士
先生が、闘病生活に入られてしばらくした頃、ひょっこりと道場にいらっしゃいました。
寒いのにサンダルを履いておられます。お聞きすると、「足が浮腫(むく)んできた」との事。
浮腫んだので普通の靴は履けない、車の運転も難しいとおっしゃいます。見させていただくと脹脛(ふくらはぎ)が太腿ほどの大きさになっています。「痛いんじゃないですか?」「少しな。」「お座りください。」とパイプ椅子をだすと、その椅子に座られてすぐに「練習しようか?」一同、わが耳を疑いました。
「いや、ご覧になっていて下さい」「大丈夫や、腕は動く。練習や!練習や!」「いや、しかし・・・」
「ごちゃごちゃ言わんと練習や、早よせい。」ある高段者の方がシブシブ腕を取ると、「本気でやらんか!」と浮腫んだ足でその方を蹴る。皆、先生のお体を気遣いながらも練習を開始。椅子に座ったままの先生に、技を掛けていただく。先生は事も無げに皆を次から次へ、いつものように投げられました。その練習が終わると先生は直ぐに道場を後にされました。お疲れだったに違いありません。痛みも酷かったはずです。文字通り、命を削って教えておられたのです。有難うございました。安らかにお眠りください。